「ん?ついに来たか?」
私は裸眼視力0.05という超ド近眼の持ち主です。 私と同程度の視力の人はあまり多くないので、周りは次々に老眼になっていきました。
私が老眼に気づいたのは49歳の頃でしたが、見渡せば、気づく年齢・きっかけは人によってずいぶん違うようでした。
特に興味深かったのが、30代の頃に視力1.2の上司から聞いた「ある日いきなり見えなくなった」という話。私はじわじわ来たので、その感覚がまったく想像できなかったんです。
調べてみたら、ちゃんと理由がありました。この記事では、気になっていた「視力がいい人」の老眼についてちょっとだけ首を突っ込んでみようと思います。
そもそも老眼って、何が起きているの?
目の中には、カメラのレンズにあたる「水晶体(すいしょうたい)」という部分があります。
若いうちはこの水晶体が柔らかく、近くを見るときにぷくっと厚みを変えてピントを合わせてくれます。
ところが年齢とともに水晶体が硬くなり、厚みを変えにくくなって、近くにピントを合わせづらくなります。これが老眼です。

つまり老眼は病気ではなく、白髪と同じで、誰にでも起こる加齢の変化です。たいていの方は40歳ごろから自覚しはじめ、45歳くらいで老眼鏡が必要になるといわれています。
こんなサインが出てきたら、そろそろかもしれません。
- 細かい字を、以前より目から離さないと読めない
- 少し暗いところだと、文字が読みづらい
- 手元から遠くへ視線を移したとき、ピントが合うまで時間がかかる
どうでしょう、心当たりはありますか?
もともと目が良かった人は、なぜ「突然」来るのか
ここが、私がいちばん知りたかったところです。
老眼は、水晶体がピントを合わせる調節力が、年齢とともに落ちていく現象です。この調節力の大きさは「ジオプトリー」という単位であらわされるのですが、小難しいので解説は割愛します、ごめんなさい!詳しく知りたい方は、プロの解説をどうぞ。タイトルは「近視の人の老眼」ですが、数値で解説して下さっています。
外部リンク:徳島県医師会「近視の人の老眼」
ざっくり言うと、手元の文字を読むには一定の力が必要で、その必要な量を下回った瞬間に、急に読めなくなる(と感じる)ということみたいですよ。
そして、この「一定の力」が足りなくなるタイミングは、目のタイプによって変わります。
調節力が落ちること自体は、近視でも遠視でも、目が良い人でも、全員に等しく起こります。違うのは「逃げ道があるかどうか」なんです。
もともと目が良かった人には、逃げ道がありません。足りなくなった瞬間、そのまま読めなくなる。これが「ある日突然」の正体です。視力1.2だった上司の話も、これで納得がいきました。
一方、近視の私はメガネやコンタクトを外せば、もともと近くにピントが合っています。足りなくなっても、外すという逃げ道があった。 だから49歳まで気づかずに済んでいたわけです。老眼になっていなかったのではなく、気づいていなかっただけなんですね。
最初の老眼鏡、100円ショップでも大丈夫?
ここからは、実際に見聞きした話を。
私は以前、「近視でなければ100円ショップの老眼鏡でも十分らしい」という話を耳にしていました。それを会社の人に伝えたところ、後日「買ってみたけど全然問題なし!」と言われたんです。
これを聞いて思ったのは、メガネをかけたことがない人ほど、最初は安いもので試してみるのはあり、ということ。
というのも、メガネって「持ち歩くこと自体が面倒」なんですよね。かける習慣がない人にとっては、「家に忘れてきた」「会社に忘れてきた」が特大のストレスになると思います。おまけに物忘れまで増えるから厄介ったらありません。
その方はいい物好きで、最初から高価な物を買おうとしていたので、私は全力で「質より量」をおすすめしました。会社用と家用で2本くらいあると、持ち物チェックをしなくていいのでだいぶラクです。
が、やはり注意も必要です。日本眼科医会は、目に合わない市販の老眼鏡を使い続けることが眼精疲労の原因になると注意を促しています。頭痛や肩こり、目の重さにつながることもあるそうです。
なので、安いもので試すのは入口まで。 しばらく使ってみて「これは手放せない」と感じたら、そこからはメガネ屋さんで作ってもらったほうが安心です。
ちなみに人によりますが、老眼鏡はだいたい2〜3年で合わなくなり、65歳くらいまでは度数を変えていく必要があります。一度作ったら終わりではありません。その意味でも、安い1本目で様子を見るのは理にかなっていると思います。
一度、病気が無いかどうか、眼科を受診してみてもいいかもしれませんね。
眼科には何て言って行けばいい?
「老眼くらいで受診していいの?」「なんて説明すればいいの?」と迷う方もいると思います。
結論から言うと、「最近、近くが見えにくくなりました」と伝えるだけで大丈夫です。老眼という言葉を使ってももちろん構いません。コンタクトを使っている方なら、定期検診のときに「ついでに調べてください」でスムーズです。
そしてもうひとつ、これが大事なところ。
見えにくさの原因が、老眼だけとは限りません。 白内障や緑内障、眼底出血といった別の病気が隠れていることもあります。眼科では視力や屈折の検査に加えて、目に他の異常がないかも調べたうえで診断してくれます。
自己判断で「まあ老眼でしょう」と済ませてしまうのは、思っているより危ないことなんです。
まとめ
- 老眼は病気ではなく、水晶体が硬くなることで起きる加齢の変化
- もともと目が良かった人ほど「突然」来るように感じるが、実は少しずつ進んでいる
- 近視でも老眼は同じように進む。ただ気づきにくいだけ
- 最初の老眼鏡は安いもので試すのはあり。手放せなくなったら自分に合った一本を
- 見えにくさの原因は老眼とは限らないので、一度きちんと検査を
「あれ?なんか見えにくいかも」と思ったら、そのタイミングで一度眼科へ。それだけで、ずいぶん気持ちが軽くなります。
「40代からの視力変化」シリーズ
2.老眼はいつから?裸眼0.05の私が気づいた瞬間と、目が良い人ほど「突然」来る理由(今読んでいる記事)


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